こんにちわ。ケアー・サポートまつやまのブログ担当です。
今日は、ある晴れた午後のレクリエーションの様子をご紹介します。この日のプログラムは「輪投げ」。とてもシンプルな遊びですが、いざ始めてみると、そこには思いがけないドラマがたくさん詰まっていました。
輪を手にした皆さま、真剣な表情。距離や角度は、一人ひとりに合わせてスタッフが丁寧に調整しました。中には、手や腕が思うように動かしづらい方もいらっしゃいますが、クッションに身を預けながら、前へ身体を倒すようにして「ぽとっ」と輪を落とすだけでも、「やった!入ったね!」と周囲から拍手と声援が飛びます。
実際に、ほとんど投げずに前に置いたような形でも、輪が枠に入ると、満足そうに微笑まれていた姿がとても印象的でした。
輪を投げる順番も、一人ずつ。誰かが挑戦している間は、他の利用者様がじっと見守りながら、「がんばれ~」「もうちょっと右だよ!」と自然に応援してくださっていました。こうした応援の声が響く空間は、それだけで温かくて、私たち職員も胸がじんわりと熱くなりました。
「私なんか無理よ」とおっしゃっていた方も、輪を受け取ると急に表情が変わって、「いけるかもしれないね」と少し前のめりに。意外とみなさん、コントロールが上手で、何度も輪が的に吸い込まれるたび、歓声が上がっていました。
このレクリエーションを通じて改めて感じたのは、「できる・できない」ではなく、「やってみよう」という気持ちの大切さです。私たちは、どんな方でも“今できる形”で楽しんでいただけるよう、環境を整え、サポートを続けていきたいと思っています。
📷 ご本人の許可をいただいて掲載しています。